◆JERAセ・リーグ 阪神2―3中日=延長11回=(15日・甲子園)

 サヨナラ勝利を願う虎党の声援むなしく、また井上竜の前に力尽きた。2―2の延長11回。

約2か月ぶり1軍登板の阪神・島本がボスラーに勝ち越し二塁打を浴び、連勝は「2」で止まった。首位独走で圧倒的な強さを見せる猛虎も、セ・リーグでは唯一、5位の中日に5勝6敗と負け越し。藤川監督は「他の投手で十分いけるという判断」と石井や岩崎の温存理由を説明し、今後も一丸で「戦い続ける」と語った。

 収穫もあった。「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」から復帰した高橋が今季初先発し、6回4安打2失点(自責1)。指揮官は「ボール自体が非常に強い。本当に良かった」と大きな戦力に目を細めた。2位・巨人に9ゲーム差をつけ、貯金も「18」。優勝マジック点灯は最短で20日に延びたものの、Vロードまっしぐらの状況に変わりはなく、気の緩みはない。守備のミスもあったこの日の逆転負けを糧にし、再進撃する。

     (中野 雄太)

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