◆米大リーグオールスター ナ・リーグ―ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
今回のオールスターは2019年以来、6年ぶりに球宴限定ユニホームではなく、それぞれのフランチャイズ・ユニホームを着てプレーする。リーグで統一された球宴限定ユニホームは人気グッズでもあったが、ヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が先導する形で米大リーグ機構(MLB)と交渉し、従来の様式に戻った。
この日、練習前にメディアに対応したジャッジは「数年前から、この件について自分の意見を声に出してきた。去年は特に、球宴でチームのユニホームを着ることがとても特別なことであると実感した。私の最初のオールスター(2019年)でヤンキースのユニホームを着ることができたが、その後はチームと市を代表することができなかった気がしていた。だから、(改革に)チャレンジしてきた。なにも、自分が率先してやったという気はない。でも、マンフレッド(コミッショナー)が従来の形に立ち戻ってくれたのは良かった。それはファンにとってもクールなことだと思うから。自分が子どもの頃はそれぞれチームのユニホームを着たひいきの選手を探すのが楽しかったからね」と笑顔で述べた。
今年の球宴はヤンキース監督としてワールドシリーズ3連覇などを達成した名将、ジョー・トーレ氏がア・リーグの「名誉コーチ」を務める。ジャッジは「ミスター・T(トーレ)はレジェンドであり、球界、特にヤンキース球団に偉大な功績を残した。ブーン監督が今回、彼をコーチに招へいしたのは素晴らしいことだ。彼はきっとスピーチで我々を奮い立たせることだろう」と84歳のレジェンドの、試合前ミーティングでの“喝”に期待し、「今夜、ヤンキースのキャプテンとして(名誉監督の)ジョー(トーレ)とチームメイトとブーン(監督)とヤンキースのユニホームを着ることが待ち切れない」と語った。