◆米大リーグオールスター ナ・リーグ―ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、オールスターでナ・リーグの「1番・指名打者」でスタメン出場し、1回裏先頭の1打席目は、2年連続安打となる中前安打を放った。

 ア・リーグの先発投手は、昨季サイ・ヤング賞左腕のタリク・スクバル投手(28)。

今季もここまで10勝を挙げているア・リーグのエースだ。大谷には過去9打数1安打。本塁打も浴びておらず、大谷も前日14日(同15日)には「できれば対戦はしたくないですけど(笑)。全球種、高いクオリティーでコントロールよくゾーンにどんどん攻めてくるので、勢いにまずは負けないようにしたいです」とその実力を認めていた。

 1回裏先頭の1打席目。カウント1ボール、2ストライクから外角低めのスライダーに手をいっぱいに伸ばして食らいつくと、どん詰まりだったが中前に落として出塁し、一塁手のゲレロとハグ。アクーニャ(ブレーブス)の二塁への内野安打で二塁に進むと、マルテ(ダイヤモンドバックス)の右翼線への2点適時打で先制のホームを踏んだ。

 大谷は今季のオールスターが5年連続5度目の出場。4度目の出場だった昨季、通算8打席目にしてようやくオールスター初本塁打を放った。試合後には「やっぱりゲームが今日は楽しかったですし、そこで打てたことが一番自分にとっては特別な瞬間だった」と話していた。この日の試合前は「積極的にスイングできれば良いんじゃないかなと思います」と意気込みを口にしていた。

 試合前はレッドカーペットショーに真美子夫人と参加。

真美子夫人の桃色のドレスに合わせた青色のシャツに黒色のスーツを着て歓声を浴び、現地放送のインタビューでは「今日は妻の色に合わせて、僕が選んだって感じなので、僕メインではなくて、そっちメインで考えていました。桃の色で妻が選んだと思うので、何個か選択肢がある中で、僕が選びました」と明かしていた。その後の試合前練習では投手陣の練習に交ざってキャッチボール。後半戦の二刀流本格復帰へ向けてじっくりと調整していた。

 今季の前半戦は6月からの投手復帰もあって6、7月はやや打撃の調子が上がりきらなかったが、32本塁打を放ってリーグトップ。91得点やOPS・987などもリーグトップで、3年連続の本塁打王、MVPへ向けて順調に前進している。

 ◆大谷の過去のオールスター打撃成績

 ▽21年「1番・投手、DH」 二ゴロ、一ゴロ…2―0

 ▽22年「1番・DH」 中安、四球…1―0

 ▽23年「2番・DH」 空三振、四球…1―0

 ▽24年「2番・DH」 四球、右本〈3〉、空三振

 ※昨季まで4年間、6―2の打率3割3分3厘、1本塁打、3打点、3四球、2三振

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