◆米大リーグオールスター ナ・リーグ―ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
ナ・リーグの先発を務めたパイレーツのP・スキーンズ投手(23)が、初回を2奪三振で3者凡退。オールスターで新人から2年連続の先発出場は2002年のイチロー(マリナーズ)以来5人目、投手では史上初の快挙となったが、その名にふさわしい立ち上がりを見せた。
ア・リーグ1番のトーレス(タイガース)に対し、初球は99・4マイル(約160キロ)直球でファウル。最後は99・7マイル(約160・5キロ)直球で空振り三振を奪うと、2番・グリーン(タイガース)も100・3マイル(約161・4キロ)直球で空振り三振。3番・ジャッジ(ヤンキース)にはこの日最速の100・4マイル(約161・6キロ)直球を投げ込み、2球目の99・5マイル(約160・1キロ)直球で二ゴロに打ち取った。初球から7球連続で直球を続け、14球のうち12球が直球という“真っ向勝負”だった。
試合前恒例のレッドカーペットショーでは元体操選手でインフルエンサーの恋人、オリビア・ダンさんを伴って歩いた。グレーのスーツにオーダーメイドの黒革のローファーでまとめ「とても気に入っている」と笑顔を見せていた。
23年ドラフト全体1位のスキーンズは昨季、新人投手では1995年の野茂英雄(ドジャース)以来29年ぶりにオールスターで先発を務めた。1年目は23試合で11勝3敗、防御率1・96で新人王を獲得。今季はここまで20試合で4勝8敗ながら、メジャートップの防御率2・01と安定した投球を続けている。26年WBCの米国代表にも内定している。