◆米大リーグオールスター ナ・リーグ―ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
“レジェンド枠”で選出されたドジャースのC・カーショー投手が15日(日本時間16日)、2回先頭から2番手で登板。前代未聞となるマイクをつけて実況しながら投球し、打者2人を無安打に抑えた。
「家族全員が来て、オールスターでまた投げるところを見てもらえた。正直、もうそんなこと起きないと思ってた。だから、本当にすごくクールだったよ」と11度目の球宴を終えた37歳。チームミーティングでも話す機会があったという。
「選手にとってオールスターは移動も多いし、家族にも対応しないといけないし、ほかにもいろいろ大変なんだ。でも、この試合には意味がある。影響力があるし、大切なイベントなんだ。野球のオールスターは、全スポーツの中で一番いい出来だと思うし、こうして自分たちがその一部になれることには責任がある。ショウヘイもいるし、ジャッジもいる。素晴らしい選手がこの試合に出ていて、野球を代表してる。それをみんなに見せられるのは大きいことだ。俺はただ『ここにいられてすごく光栄だった』と伝えた」と話した。
マイクをつけて実況席とトークしながら投げた。「自分でも、こんなことやるとは思ってなかった。でも、実際やってみて楽しかった。シーズン中は絶対できないけど、2人の打者相手くらいなら楽しいもんだったよ」。前半戦38本塁打のC・ローリー(マリナーズ)とは「チーズを投げてみるわ」と速球を低めに投げ、左翼深くへ打ち返されたが、タッカーの好捕で1アウトを奪った。続くゲレロに対しては捕手とのサインのやりとりを実況しながら見逃し三振を奪った。
昨季投手3冠の先発・スキーンズ(パイレーツ)とも話をしたという。「ピッチャーとしては信じられないレベル。マウンドではブルドッグみたいだし、すごく闘志がある。全く動じない。(ア・リーグ先発)スクバル(タイガース)のことも同じように言ったけど、どちらも見ていて本当にすごい。あれだけの球速で、健康を保ちながら長く活躍できる選手がいるとしたら、彼に賭けるね」と次世代のメジャーを担う右腕にエールを送っていた。