◆米大リーグオールスター ナ・リーグ6―6ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 ア・リーグのアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)は、内野ゴロ2つの2打数無安打で5回の守備で交代。7度目の球宴を終えた。

相手先発のスキーンズとの対戦では、100マイルの内角球で二ゴロに倒れ、「詰まらされて、イニングを終わらせてしまった」と振り返り、「彼とはまた公式戦で対戦するだろう。ドラフトされて間がないのに、ここまで成長した姿を見るのはクールなこと。彼は信じられないピッチャーで、投球を見るのが大好きだ」と笑顔だった。

 2019年から7年連続で球宴に出場し、5年連続でファン投票で外野手部門トップとなり、先発出場を果たした。今年はア・リーグトップの得票を集めた。2度のリーグMVPにも輝き、実績、人気ともに、球界を代表する存在となったが「まだベテランらしく振る舞いたくない。ずっとルーキーだった時のように、素晴らしい選手の頭脳から何かヒントになることを学び、経験を楽しみたいと思っている」と貪欲だ。

 「球宴1年目は、自分がここに属していないような気がしてちょっと緊張していた。だから、今は、若い選手の立場に立って、若い選手に『ヘイ、君はオールスター選手なんだ。他の皆と同じようにね』と声を掛けるようにしている」とジャッジ。他球団の打者と打撃のアプローチについて積極的に話し、実りがあったという。

 試合前のクラブハウスでは、殿堂入りジョー・トーリ名誉コーチがスピーチし「選手として9度、監督として6度、球宴に出場した彼から話を聞くのはクールだった。

その瞬間は、まるで、針が落ちる音がするような静寂だった」とクラブハウスの様子を振り返った。

 「ここにいる選手は最高峰だから、そのグループの中で見聞きすることが全て、尊敬に値する。今から30年、40年先に、人は成績なんて覚えていない。でも、いかに素晴らしいチームメートだったか、いかに競争心の強い人だったか、そういうことを覚えている。だから、今夜は最高の栄誉だった」。安打はなくても、7年目の球宴をジャッジらしく満喫した。

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