◆第107回全国高校野球選手権栃木大会 ▽2回戦 幸福の科学学園9―4那須清峰(16日・宇都宮清原)
幸福の科学学園が那須清峰を9―4で下し、3回戦へ駒を進めた。
中日などで活躍したドミンゴ・グスマン氏の息子、エミール・セラーノ・プレンサ(3年)が3安打4打点と勝利に大きく貢献した。
エミールは初回、1死一、三塁で打席が回ると、右越えの2点適時三塁打を放つ。続く2回にも中堅手の前に落ちる適時二塁打。8回にも左翼に適時打と3安打4打点の大活躍。「いっぱい練習して(調子は)めっちゃいいです。でもまだまだ。甲子園まで行きたいです」と先を見据えた。
この日はバットで活躍したエミールだが、チームではエースを務め、最速は145キロ。この日もNPBのスカウトが視察に訪れていた。社会人・日本通運でプレーし、現在は同校のコーチを務めるサマラウィラーゲ・イシャーラさんは「(技術の)伸びるスピードが早い。過去にドミンゴさんも見たことがあるが、能力で言えばお父さんより上なんじゃないかな」と大きな期待を寄せる。
幸福の科学学園にはエミール以外にも、ドミニカ共和国の出身の選手が2人。台湾出身の選手も1人いる。
森氏はかつてエミールの父・ドミンゴ氏を中日に引き連れた過去を持つ。チームを率いる棚橋誠一郎監督とは大学時代からの知り合いで、エミールに声をかけたのも森氏だという。
国際色豊かなチームだが、今春の県大会ではシード校を撃破してベスト8と実力は確か。初の聖地に向けて夏を駆け抜ける。(高澤 孝介)