左肘の靱帯(じんたい)損傷で離脱中の巨人・岡本和真内野手(29)が16日、阿部監督の言葉に応えた。1軍は前日15日のヤクルト戦(静岡)が雨天中止となり、代替日は9月下旬以降が見込まれる。

「この試合を和真が戻ってきてからできるのは、うちにとって大きい」という指揮官のコメントに「僕としても、出られる試合が1試合増えたということはありがたい」と力強く応えた。

 復活への階段を着実に上がっている。午後0時45分頃、G球場の室内練習場に登場。左腕に消費カロリーの計測器を巻き、重りを乗せた台車を両手で押して約40メートルを往復するトレーニングに汗を流した。患部の左腕を使って「あれをやってみてほしいです」と、苦笑いするほどのハードトレをこなし、順調な回復ぶりを示した。

 1軍は残り58試合で首位・阪神との直接対決も10試合控えており、逆転での2連覇の望みは消えていない。7月末の打撃練習再開を目指す主砲は「(復帰時期は)どうなるかは分からないですけど、一日でも早くね、戻りたいという気持ちでやっています」と胸中を明かした。5月6日に負傷し、全治は3か月程度と見込まれている。勝負の夏へ焦らず、その時へ向け準備を進める。

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