◆第107回全国高校野球選手権広島大会▽3回戦 広島商4―2英数学館(17日・ぶんちゃんしまなみ)

 3回戦が行われ、今春広島県王者の英数学館が、センバツ8強の広島商との接戦に敗れた。先発したプロ注目の最速149キロ右腕・藤本勇太(3年)は、8回8安打4失点だった。

 藤本は初回、暴投で1死三塁を招き、三田桂慎中堅手(2年)に右前適時打を浴び、先制点を献上した。4回は2死から四球を挟む3連打で1失点。打線が5回に同点としたが、直後の回に2死一、三塁から内野安打の間に勝ち越しを許した。2―4で迎えた最終回、打線が1死一、二塁の好機を作ったが、後続が凡退。11安打と奮闘も、広島商の堅守に阻まれ2得点にとどまった。

 ネット裏には、11球団約40人のNPBスカウト陣が集結。巨人は9人、阪神は4人態勢で視察した。巨人の水野編成本部長代理スカウト担当は、「真っ直ぐがいいですね。いいピッチャー、春に広島で勝ってるし。野球センスがある」と評価した。

 試合後、取材に応じた藤本は、「(昨秋の)神宮大会でも勝っていったチームで、腹をくくってやった。(力は)出し切れて、悔いはないです」と笑顔。

今後については、「(プロ志望届を)出すつもりです。10月のドラフト会議に向けてやっていきたい」と話した。

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