◆第107回全国高校野球選手権栃木大会 ▽2回戦 宇都宮4―2矢板中央(17日・宇都宮清原)

 宇都宮がシード校の矢板中央を撃破し、10年ぶりの3回戦進出を決めた。

 初回に幸先良く1点を先制すると、6回まで3点をリード。

その後、1点差に詰め寄られたが、8回に2番・吉村駿穂右翼手(しゅんすい=2年)が右中間へランニング本塁打を放ち2点差に。そのまま逃げ切った。

 投げては先発・見目(けんもく)脩介投手(3年)が8回を投げて2失点。勝利が決まった瞬間を振り返り「チームとして1つの山場だと思っていたので、めちゃくちゃうれしかったです」と笑顔を見せた。9安打を浴びながらも要所を押さえ、127球の熱投。「ピンチの場面で開き直ってゾーンで勝負できたのが勝ちにつながったと思う。自分は球も速くないので、持ち味の緩急を生かすことができた」と分析した。

 金星に主将の保科清樹郎(3年)は「今日は理想としてきた野球ができた。チームはまだまだ成長途中だと思うので、さらに大きくなって次も勝てるように頑張ります」。県内屈指の進学校が夏の頂点に挑む。(高澤 孝介)

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