全国高校野球選手権静岡大会は19、20日に3回戦各8試合を行う。2戦連続14得点をたたき出した磐田西は、シード校の御殿場西と対戦。
まだ2試合とはいえ、チーム打率4割3分1厘。山口遼太監督(36)は「想像以上の戦いぶり」と驚きを隠せない。静岡西との初戦(14〇4)は2回までに10得点し、17安打に7盗塁を絡めて圧勝。2回戦の駿河総合戦(14〇7)ではプロ注目右腕・一ノ瀬太一(3年)に対して、3点を追う6回に2点、7回に5点を挙げる鮮やかな集中打で逆転した。
攻撃の起点となるのが1番・川島健瑠三塁手(3年)。2試合計9打数5安打で長打力もある。3回戦で挑む御殿場西には、左の杉本迅、右の池田悠人(ともに3年)と好投手がいるが、「駿河総合に勝って自信がついた。勢いを味方につけるだけです」と言い切った。
チームでは投手や走塁など各分野にリーダーを配置し、選手主体で練習内容や試合での起用を決めている。例えば打撃リーダーの鈴木崚太内野手(3年)が、一ノ瀬対策を考案。速球への目慣らし、甘く入った直球を逃さないように高さでゾーンを分けたティー打撃を徹底して取り組んだ。