◆第19回全日本中学野球選手権(ジャイアンツカップ)東京予選 ▽第3代表決定戦 多摩川ボーイズ4―3江戸川南ボーイズ(7月13日・江戸川南ボーイズ八街グラウンド)※多摩川ボーイズは初出場
第19回全日本中学野球選手権大会・ジャイアンツカップ(G杯、8月11~17日・東京ドームほか)の地区予選が行われ、出場32チームが出そろった。13日に巨人U15ジュニアユースの多摩川ボーイズが2年生以下で江戸川南ボーイズを下し、東京第3代表として最後の出場枠をゲットした。
※ ※ ※
“ジャイアンツ”が最速でジャイアンツカップ出場を決めた。オール1年生(当時)で臨んだ3月の春季全国大会で最速白星を挙げていたが、創設2年目でのG杯出場も「史上初」(事務局)の快挙だ。
守り勝った。先発の山口が初回先頭から4者連続K、4回1死まで完全投球。「チェンジアップとカーブが良かった」と緩急をつけ5回途中を1安打投球。2死三塁のピンチで救援した左腕・渡邉は「緊張したけれど(捕手の関)蓮太郎のリードに助けられた」と要所を締めた。打線は初回に小林の適時二塁打などで先制し、6回には堀之内の適時二塁打、山口のタイムリーで加点した。
7回は5月の左足首骨折から復帰した原が登板。無死満塁から押し出し死球を与えると、片岡保幸監督(42)はマウンドへ。集まろうとした野手を制し、2人きりで「(原)悠翔に任せた」と告げた。原は1点差にされるも最後は併殺打に抑え、締めくくった。
指揮官は「あの場面でみんなの『大丈夫』という声が悠翔にどう影響を与えるか」と意図を説明。6月の選手権予選準決勝で敗れ、選手に「自分のミス」と謝罪したこともあった。
常々キャッチボールなど基本の大切さを説いていたが、大一番で体現したナインに「勝つことがすべてではないが、いい経験をして成長している」とたたえた。
上級生の意地をみせた江戸川南の最後の粘りに関主将は「怖かったけれど、投手を信じてリードした」と語ると「気合もそうだけど、技術でも負けない僕たちの野球をする」と言い切った。
【多摩川ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※関蓮太郎、井端巧、藤森輝、小山哲慎、岡野美志、原悠翔、小池樹里、小笠原快、阿部成真、小林航、川島悠士朗、山口裕海、堀之内拳、渡邉颯音、小貫奏瑠、池田壮希、和田拓人、増田球太、中島颯玖
▽1年生 池田夏唯