◆第107回全国高校野球選手権東東京大会 ▽4回戦 帝京3―1成立学園=10回タイブレーク(18日・神宮)

 昨年東東京大会準優勝の帝京が延長10回タイブレークの末、成立学園に勝利し4回戦を突破した。

 坂本佑弥投手(3年)が10回を5安打1失点5奪三振で完投した。

「勝つしかなかった。疲れは抑えるしかなかった」と暑さにも負けず腕を振った。

 坂本は帽子の裏に大きく「魂」と自筆で書き込み、文字通りの入魂の投球。そのそばには、さらに「俺を信じろby飛川」とも記されている。女房役の飛川洸征捕手(3年)からのメッセージだ。「飛川のことを一番信頼している、配球だったり構えたところには絶対信じて投げられる」と坂本。延長にもつれ込む熱戦の中、飛川も「いつも通り、平常心で何も変えずにやってきたことを(やるだけ)」と冷静にリードした。

 次戦に向けて、主将の梅景大地遊撃手(3年)は「自分たちの代で出ると先生(監督)も言ってますし、自分たちでも口に出して、俺たちが出る」と14年ぶりの夏の聖地を目指す。

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