◆第107回全国高校野球選手権 東東京大会 ▽4回戦 朋優学院11―10東海大高輪台=延長10回タイブレーク=(18日・駒沢)
東海大高輪台は両チーム2ケタ得点となった延長10回タイブレークの激闘で惜敗。新たに濃くなったブルーの縦じまに汗と涙がにじんだ。
甲子園につながる夏の大会と秋の都大会本大会で使用するユニホームを、今夏に薄い青から濃い青に新調(春の都大会と秋の都大会1次予選は白)。稲葉哲之介部長(43)は「以前から話があり、今の大学1、2、3年生世代のOB、保護者に協力していただいたお金を使わせていただきました。球場に立った時、鮮やかに見えるように青を濃くしました」
先輩たちの思いに応え、ナインは躍動。7―6の9回表に3点を奪われたが、その裏1点差に迫り、なお2死三塁で主将・鎮目幸大(3年)が三塁線に高くはずむ同点二塁打。9回4得点で14―12と立教池袋に逆転勝ちした3回戦に続き、土壇場で執念を見せた。
2点を追う延長10回も主軸の強攻で追い上げたが、昨春から5季連続の1点差負け。深沢健人監督(31)は「もっと点を取らなきゃいけないところで取れなかったし、守らなきゃいけないところで守れなかった。本人たちも分かっている。相手もあることで難しい」と唇をかんだ。
色濃く戦い抜いた夏。指揮官は「手応えを感じていたので、ここで終わるはずはないと思って見ていた。タフな選手たち」とねぎらった。