◆第107回全国高校野球選手権茨城大会▽3回戦 水戸啓明11―0つくば国際大高=5回コールド(18日・笠間市民)

 プロ注目の水戸啓明の最速146キロ右腕・中山優人投手(3年)が、救援でこの夏初めてマウンドに上がり、5回の1イニングを1安打無失点。2つの三振を奪った。

 「ストレートで最も求めているのはコントロール。球速も大事だと思いますが、コントロールがないと勝負できないと感じています」と中山。この日のベストピッチとして、先頭に内野安打を打たれたあとの打者に対し、外角低めの直球で見逃し三振を奪った一球を挙げた。

 この日の球速は140キロ前後。試運転ということもあり控えめな数字だったが、視察したスカウトからは「直球の質」や「投手としてのセンスの良さ」を評価する声が相次いだ。181センチ、65キロと、投手らしいスラリとした体形の持ち主。伸びしろを十分に感じさせる。

 甲子園出場に向け「『自分が勝たせるんだ』という気持ちを強く持って、しっかりコースに投げていきたい」と中山。4回戦の相手は、実力校の水城だ。

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