◆第107回全国高校野球選手権京都大会▽4回戦 北嵯峨5―1北稜(18日・わかさスタジアム京都)

 9回2死、8番打者の山口純導(3年)が三振に倒れると、北稜ナインの目からは涙があふれ出た。この日は試合前、100人以上の3年生がバスを見送り、まるで決勝戦の雰囲気だったという。

試合は失策やボークで進塁を許し、5失点。悔しさの残る敗戦となった。

 兄弟コンビとして活躍するミキ(昴生・亜生)の母校でもある同校。中西俊介監督(38)は「2、3年生が互いにリスペクトしていた。2学年で勝負できた」と評価。昨秋は京都3位で近畿大会に出場し、今春は8強と実力は確かだった。

 中西監督は「ミスしたら負けるのが野球。試合では明るく、練習では厳しく。あれだけミスが出たら明るくできない」と口にしつつ、「今日の試合だけで全部判断してはいけない。1年やってて楽しかったし、充実していたし、監督をやって幸せでした」と最後は笑みを浮かべた。

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