◆プロボクシング▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者エリック・ロサ―同級1位・高見亨介(7月30日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ライトフライ級1位・高見亨介(23)=帝拳=の挑戦を受ける同級王者エリック・ロサ(25)=ドミニカ共和国=が21日、羽田空港着の航空機で来日した。

 アマチュア200勝以上の実績を誇りWBAミニマム級に続き2階級制覇を達成したテクニシャンは「高見はテクニックもありとてもいいボクサーだと思うが、私は勝利のためのパフォーマンスをする。

まず試合のイニシアチブ(主導権)をとっていく」と語り、名門・帝拳ジムの「秘密兵器」高見へ「おしゃべりはやめて、リングの上で自分のパフォーマンスを見せてください」とメッセージを送った。

 ロサはサウスポーでボクシングスタイルが元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(46)=フィリピン=と似ていることから、「ミニ・パックマン」の愛称を持つ。

 日本のファンに向け「7月30日は私が勝ちます。ミニ・パックマンのタレント(才能)を見てください」と語ったロサは、昨日パッキャオが4年ぶりの復帰戦でWBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス(米国)に挑み引き分ける大健闘を見せたファイトについて「自分としてはパッキャオが2ポイント勝っていたと思う。い試合だった」と話した。

 高見戦へ向け、元世界4階級制覇王者・井岡一翔(36)=志成=ら多くの日本人選手も指導してきたイスマエル・サラス・トレーナーの米ラスベガスのジムでトレーニング。8月にWBA世界フライ級暫定王座決定戦に出場するアンヘリーノ・コルドバ(ベネズエラ)らと約120ラウンドのスパーリングをこなしてきたという。

 サラス・トレーナーは「ロサの動きもファイティングスタイルもパッキャオに似ている」とし「長年、日本の多くのボクサーと練習してきたしテクニックも教えてきた。このチャンピオンを勝たせるためのことをする」と高見攻略に自信を見せた。

 戦績は高見が9戦全勝(7KO)、ロサが8戦全勝(2KO)。

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