◆米大リーグ レッズ5―2ドジャース(30日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間31日)、敵地・レッズ戦に「2番・投手、指名打者」でフル出場し、投げては今季最長で最多の4回途中51球を投げて、5安打2失点、4奪三振ながら右でん部のけいれんで緊急降板し、その後打者として出場を続けたが、5打数無安打に終わった。チームは逆転負けを喫した。

 大谷は試合後に右のでん部をつったことを明かし「初回から(違和感を)感じてはいたけどなんとかだましだまし、3回くらいまで行けてたけど、最後はなかなか難しかったと思います。球数を投げられたのはいいところかなと思う。(リハビリが)後退することはないと思う。きのう、きょうと体調がよくないのでしっかり明日の休みを挟んで体調を戻してから次の登板のスケジュールが決まると思う。きのう、きょうと脱水気味」と振り返った。

 3回までは43球で、4安打1失点とまずまずの投球を見せていた大谷。初回に1死二塁からデラクルスに先取点となる中前適時打を浴びたが、2回に2死一、二塁のピンチで昨季同僚だったラックスを二ゴロに打ち取り、3回はたった8球で3者凡退に抑えた。初回にこの日最速101・0マイル(約162・5キロ)をマークするなど、直球とスイーパーを軸にして力投を見せていた。

 異変が起きたのは今季7試合目の登板で初めて上がった4回のマウンド。先頭のマルテに三塁への内野安打を許すと、スティーブンソンに2球連続暴投など4球連続ボールで四球を与え、スティアにも2球連続ボールとなったところでロバーツ監督とトレーナーが異変を察知してマウンドに向かって緊急降板となった。そのままベンチ裏に下がったが、すぐにベンチに戻ると、打者としては試合出場を続けた。今季最長で最多の4回途中で51球を投げ、5安打2失点、4奪三振2四球で勝敗はつかず、防御率は2・40となった。

 打っては18~20年に日本ハム、21年にソフトバンクでプレーした先発右腕のマルティネスを前に3打席目まで一ゴロ、二ゴロ、見逃し三振で10打席連続無安打。降板後も打席に立ち続けたが、8回先頭の4打席目も3番手左腕・モルの前に三邪飛に倒れた。

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