◆米大リーグ レイズ―ドジャース(2日、米フロリダ州タンパ=スタインブレナー・フィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が2日(日本時間3日)、敵地・レイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、0―4で迎えた9回先頭の4打席目はこの日3個目となる空振り三振に倒れた。チーム111試合で135三振は、自己ワーストとなる21年の189三振を上回る年197三振ペースとなった。

 相手先発右腕ラスムセンは試合前時点での通算の対戦成績が3打数無安打2三振。初回1死で迎えた1打席目は96・5マイル(約155・3キロ)の直球に空振り三振に倒れると、4回1死での2打席目は内角低めのカットボールにバットが空を切り、前日から4打席連続三振となった。

 0―3の4回1死一塁で迎えた3打席目には、救援左腕から右前打を放った。95・6マイル(約153・9キロ)の内角低めツーシームを捉え、打球速度105・4マイル(約169・6キロ)の強烈な当たりが右前に駆け抜けた。敵地に集まったドジャースファンからは大きな歓声が上がった。

 今年は、昨年10月にハリケーン被害を受けたレイズ本拠地に代わり、ヤンキースのキャンプ地「スタインブレナー・フィールド」でレイズのホームゲームが行われている。同球場で一発が出れば、3年連続4度目の40号に王手をかけ、メジャー通算32球場目弾(東京Dなどを含む)となる。

 前日1日(同2日)の敵地・レイズ戦では「2番・DH」で先発出場し、4戦ぶりのマルチ安打となる4打数2安打をマーク。今季ワースト13打席連続無安打で止め、チームの8月初陣での白星に貢献した。1万46人で満員となった小規模球場を沸かせ、ロバーツ監督も思わず「満員で熱気はすごかった。翔平がプレーする姿を見たい人はたくさんいる。私もお金を払ってでも翔平のプレーを見たいよ」と、うらやましがるほどだった。

 大谷にとってレイズ戦は相性抜群。エンゼルス2年目の19年6月13日(同14日)、日本人選手初のサイクル安打を敵地で成し遂げた。21年6月25日(同26日)には自身メジャー初の先頭打者弾を放ち、22年から3年連続で記録した満塁弾の全3本もいずれもレ軍が相手だった。

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