巨人の育成・菊地大稀投手(26)が支配下に復帰することが28日、分かった。近く正式契約を結ぶ。

これで支配下登録選手は69人となり、残り1枠となる。今季2軍では先発、中継ぎの両方で10試合に登板して3勝2敗1セーブ、防御率2・65。150キロを超える直球と鋭く曲がるスライダーなどを武器に、奪三振率10・06と優れた数値をマークして、アピールを重ねていた。

 プロ2年目の23年には救援で自己最多となる50試合に登板。プロ初勝利も挙げるなどブレイクしたが、24年は初の1軍登板なしに終わり、同年オフに育成契約で再出発を切った。今季は3軍落ちも経験したが、「レベルアップするためにいろいろと考えられた。僕にとっては本当にプラスの期間」と課題を消化してはい上がってきた。かねて「いち早くもう一回支配下に戻って、1軍で活躍することが目標」と語っていた剛腕が、貴重な戦力として加わる。

 ◆菊地 大稀(きくち・たいき)1999年6月2日、新潟・佐渡市生まれ。26歳。佐渡高から桐蔭横浜大に進み、4年秋に4勝、防御率1・18で最優秀投手賞。21年育成ドラフト6位で巨人に入団し、22年4月に支配下選手登録。

25年は育成契約で再出発。186センチ、89キロ。右投左打。

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