巨人は1日、育成選手として投打の新外国人2選手を獲得すると発表した。
ドミニカ共和国出身で身長200センチ体重127キロ、左投げ左打ちの大型野手クリスチャン・フェリス内野手(22)と長身左腕のフランシス・グズマン投手(18)。
左の長距離砲フェリスは主に一塁と外野を守る。21年から23年までは米ブルージェーズのルーキーリーグでプレー。24年はブルージェイズのマイナー1Aで76試合、打率1割8分9厘、14本塁打、37打点。今年3月にリリースされてからは無所属で練習を続けていた。
打撃は粗削りながら桁外れのパワーが武器。コンタクト率に課題はあるが、バットの芯でとらえた時は、すさまじい勢いの強烈な打球を放つ。昨年は454フィート(約138メートル)の特大本塁打や、打球速度116マイル(約185キロ)の超高速本塁打を放って地元ファンを驚かせた。
身長189センチの左腕グズマンはプロチームでプレーした経験がない。ドミニカ共和国の大自然で磨かれた高い身体能力が魅力で、日本で細かい専門的な指導を受ければ急成長する可能性を秘めている。
トレードと新規支配下登録選手の補強期限は7月31日で締め切りとなったが、育成選手の獲得は引き続き可能。球団は乙坂智外野手の獲得や育成選手の支配下登録による戦力強化と並行して、今後を見据えた育成外国人選手の獲得調査も行ってきた。
巨人は現在、育成選手の外国人選手はルシアーノ投手、黄錦豪(ファン・ジンハオ)投手、ティマ外野手が在籍。チェコ出身のフルプ外野手は昨年9月に育成選手として入団して今年7月に支配下登録された。
過去にはドミニカ共和国でのトライアウトから育成選手で入団したC・Cメルセデス投手が日本で成長して支配下登録され先発ローテに定着した例もある。外国人の育成にも力を入れる巨人で左のパワーヒッターのフェリスと有望左腕グズマンがジャパニーズ・ドリームをつかめるか。新たな挑戦に注目が集まる。
◆クリスチャン・フェリス(Cristian Feliz)ドミニカ共和国出身。内野手。2002年9月7日生まれ。22歳。左投左打。
◆フェリス選手コメント
「ジャイアンツと契約することができて、とても興奮しています。自分の情熱である野球に身を捧げてきました。期待に応えられるよう全力を尽くします。首脳陣、チームメイト、そしてファンの皆さんに一日でも早くお会いできるのを楽しみにしています。」
◆フランシス・グズマン(Francis Guzman)ドミニカ共和国出身。投手。2006年12月30日生まれ。18歳。左投左打。189センチ90キロ。
◆グズマン投手コメント
「素晴らしい機会を与えてくださったジャイアンツに感謝申し上げます。日本最高の球団に選んでいただき、大変光栄です。とてもワクワクしており、心待ちにしています。新しい環境のなか、学ぶべきことはたくさんありますが、チームのために100%の力を出し切りたいと思います」