◆米大リーグ レッズ―ドジャース(30日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間31日)、敵地・レッズ戦に「2番・投手」で先発し、4回途中にまさかの緊急降板となった。4回無死一塁から突如制球が乱れ、連続暴投と四球で無死一、三塁のピンチ。
初回は先制点を献上した。初回に最速101・0マイル(約162・5キロ)をマークするなどエンジン全開だったが、1死二塁でデラクルスに中前適時打を浴びた。これまでの失点は犠飛、ソロ本塁打だったため、今季7登板目で初めて浴びたタイムリーだった。
0―1で迎えた2回は変化球を多投し、20球中17球がスライダーだった。2回先頭スティーブンソンを3球で見逃し三振に取ると、続くスティアには85・8マイル(約138・1キロ)のスライダーを中前打。1死一塁で迎えたベンソンは内角低めの85・9マイル(約138・2キロ)のスライダーで空振り三振に斬った。だが、エスピナルにも再びスライダーを左前に運ばれ、2死一、二塁のピンチ。だが、最後はラックスを二ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。
前回登板21日(同22日)には本拠地ツインズ戦で「2番・投手、DH」の二刀流出場し、今季最多46球で3回4安打1失点の好投。初回に先頭弾を浴びたが、1回裏に2ランを打つメジャー史上初の“やり返し弾”を放った。試合後には「4イニングいきたいなとは思ってたけど、球数がちょっとかさんでいたので。次、また伸ばしていきたいなと思います」と振り返っていた。
試合前時点のロバーツ監督によれば、次回登板も4イニングを投げる予定。その後は状態次第で回数制限を緩和するか判断する方針だ。大谷は登板翌日の打撃成績が20打数2安打、打率1割と低迷。そのため、今後は中6日で回り、登板翌日の木曜日が8月だけで4回中3回が休養日になるメリットがある水曜日に登板する。指揮官は「それが毎回うまく重なるわけではありません。でも今のところは、そういった形でやっています」と話していた。
打者としては、前日のレッズ戦には「2番・DH」で先発出場し、まさかの1打席目から4打席連続三振を含む5打数ノーヒット。