◆米大リーグ カブス3―4オリオールズ(2日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
オリオールズ・菅野智之投手(35)が2日(日本時間3日)、敵地・カブス戦に先発して、5回95球を投げて5安打3失点、5奪三振で降板したが、8回にチームが逆転したため6敗目が消えて勝敗はつかなかった。防御率は4・42となった。
菅野は1~4番のブッシュ、タッカー、誠也、クローアームストロングには安打を許さなかったとあって「上位打線をうまく抑えられたと思う。(左翼手)カウザーとか味方のいい守備もあったので、最低限の仕事は出来たかなと思います」と振り返った。
初回は2死から誠也を中飛に打ち取るなど3者凡退の好発進を切った菅野だったが、2回に1死から3連打と犠飛を許して2点の先制点を献上。3回は2死から誠也に四球を与えながら無失点で切り抜けたが、4回には味方の守備の乱れもあって1死三塁から先制点の適時打を浴びたホーナーにまたしても右前適時打を浴びてリードを3点に広げられた。5回は1死から誠也を二ゴロに打ち取るなど3者凡退で抑えて意地を見せたが、援護点がなく0―3のままマウンドを降りたが、8回にヘンダーソンが逆転の13号3ランを放った。
菅野は前回登板の27日(日本時間28日)、本拠地・ロッキーズ戦では、6回91球を投げ、4安打1失点で後半戦初勝利となる8勝目をつかんだ。7月31日(同8月1日)に期限を迎えたトレード市場では、移籍候補の1人に名前も挙がっていたが、多くの同僚が移籍する中、菅野は残留。チームは地区最下位と苦しむ中、再スタートとなるマウンドだった。
トレードされずに残留したことについては「初めて経験。僕はこのチームに愛着がありますし、難しい状況であることは理解してますけど、なんとかこういう試合を、若い子たちと一緒になって、1試合でも多く出来るように頑張っていきたいなと今は思っています」と話した菅野。