◆第49回日本クラブユースサッカー選手権(U―18)▽決勝 鹿島ユース3―0仙台ユース(31日・ニッパツ)
ともに初優勝を目指す鹿島と仙台のカードとなった決勝は、鹿島が3―0で勝利し、タイトルを獲得した。
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GK曽ケ端準を擁した1997年大会以来、2度目の決勝進出となった鹿島は、大会6ゴールのFW吉田湊海を軸に、5戦全勝で決勝まで勝ち上がった実力を発揮。
2点リードとなった後半も、トップチーム2種登録のDF大川佑梧、DF元砂晏翔仁ウデンバのセンターバックコンビを中心に、隙を見せることなくリードを守り抜いた。MF中川天蒼にも追加点が生まれ、勝利を決定づけた。
ホームタウン地域の人口の少なさもあり、首都圏クラブと比べて地理的ハンデを背負ってきたが、スカウティング活動の強化やハード面の整備、選手としての実績が豊富なOBの入閣などで実力をつけ、大会初制覇につなげた。
「歴代最強」の呼び声高く、ユースOBの鈴木優磨も「これからの鹿島はユース(出身選手)が支えていく。俺も引導を渡されないように頑張っていかないと」と笑う。この日、現地で視察した鬼木達監督も「ユースはみんないいですよ。技術もそうだし、メンタルの部分も」と語っていた。3大タイトル制覇の「3冠」を目指すチームが、手始めの「1冠」を手に入れた。
◆鹿島ユース 高校年代最高峰リーグ「プレミアリーグ」のEASTに在籍。選手は全寮制「アカデミーハウス」を拠点に高校生活を送る。主なOBに曽ケ端準、野沢拓也、土居聖真、鈴木優磨、町田浩樹、垣田裕暉ら。