◆JERA セ・リーグ 巨人2―7DeNA(1日・東京ドーム)

 右手人さし指を高々と突き上げた。DeNA・山本は同点に追いついた直後の5回1死一、二塁、山崎の低めカットボールを振り抜いた。

左中間へ決勝の適時二塁打となり、東京Dは大歓声に包まれた。「前の打者からつないで、つないで回ってきたチャンスだったので何とかしたかったのでうれしいです」と振り返った。この回一挙6得点。苦手の山崎をKOし、2位・巨人に0・5ゲーム差とした。

 この日、主将で4番の牧が上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。山本は牧と同じ1998年生まれの同学年で、ゴルフや食事を共にする間柄だ。ベンチ裏で牧と話した山本は「いない間も頑張ってくる。焦って戻ってくるな」と伝えたという。

 「僕ができることは小さいかもしれないけど、強いベイスターズのまま、また(牧)秀悟が引っ張っていくことができるように頑張りたい」。不在の主将の思いを山本がつないでいく。(太田 和樹)

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