◆米大リーグ レイズ―ドジャース(1日、米フロリダ州タンパ=スタインブレナー・フィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が1日(日本時間2日)、敵地・レイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、5打席目は左腕モンゴメリーの前に空振り三振に倒れた。チーム110試合で132三振は、自己ワーストの年194三振ペースとなった。

 初回1死で迎えた1打席目は、先発右腕バズから四球を選んだ。これで今季ワーストとなる13打席連続無安打となったが、1死二、三塁からフリーマンの右翼線適時二塁打で先制のホームを踏んだ。

 2点リードの3回1死で迎えた2打席目には、珍しい内野安打で14打席ぶりのヒットをマークした。バットが根元から折れ、甲高い音と共に打球と同じ二塁方向へ。折れたバットは高々と舞い上がり、打球は二塁へのゴロとなり、相手の二塁手はバットを避け、処理できずに記録は内野安打となった。

 4―0の4回2死一塁で迎えた3打席目は、相手右腕バズのナックルボールにうまく合わせると、打球が一、二塁間を抜けて、右前打とした。4戦ぶりのマルチ安打とした。

 5―0の2死一塁で迎えた4打席目は、84・4マイル(約136キロ)のチェンジアップに手が出ずに見逃し三振に倒れた。

 前々日の7月30日(同31日)の敵地・レッズ戦では今季7度目の登板も、今季最長となる4回途中に「右でん部のけいれん」で緊急降板。打撃では降板後も出場を続けたが、今季ワーストに“王手”をかける12打席連続無安打中で、試合後に「あまりどういう打席を送れてたか記憶がない」と話すなど、状態が心配されていた。

 この日の試合前に取材に応じたロバーツ監督は「彼は『良くなってきた』と言っていました。あれはこの前の試合中に少し気にしながら投げていたもので、それから良くなってきているのはポジティブなこと」と明かしていた。

 大谷にとってレイズ戦は相性がいい。エンゼルス2年目の19年6月13日(同14日)、日本人選手初のサイクル安打を敵地で成し遂げた。21年6月25日(同26日)には自身メジャー初の先頭打者弾を放ち、22年から3年連続で記録した満塁弾の全3本もいずれもレ軍が相手。通算27試合で打率3割5分4厘。今年はハリケーン被害を受けたレイズ本拠地に代わり、ヤンキースのキャンプ地「スタインブレナーフィールド」で行われるだけに、メジャー通算32球場目弾(東京Dなどを含む)も狙う。

 昨季は自身の月別最多(当時)となる12本塁打&15盗塁を記録して勢いづくと、9月10発でリーグ本塁打王に輝いた。今季は試合前時点で38本塁打を放っており、一発が出れば、3年連続4度目の40号に王手となる。

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