◆パ・リーグ オリックス1―7日本ハム(2日・京セラドーム大阪)

 オリックス・杉本裕太郎外野手(34)には特別な喜びがあった。「西野さんの誕生日に打つことができてよかったです」。

この日35歳になった1学年上の先輩へ、前日贈ったオシャレなTシャツに続き、この日は特大弾をプレゼントした。2点を追う3回2死で左中間へ10号ソロ。本塁打王に輝いた21年から5年連続の2ケタ弾をクリアした。

 11本塁打だった昨年は7月以降に9発と量産。5年連続の2ケタを「あんまり気にしていないです」と言い切るのは、現状に満足していないからだ。相手の4番レイエスは初回の先制打を含む2安打2打点。「ああやって(主軸が)結果を残しているチームは強い。もっと打たないとアカンなと思います」と責任感をにじませた。

 チームは連勝が3で止まり、首位のソフトバンクと7・5ゲーム差。上半身のコンディション不良で2試合続けて欠場した太田は「行くつもりで準備をします」と3日の復帰を見据え、試合前に6月の月間MVP表彰で姿を見せた西川も、左足首の負傷からランニングができるまで回復してきた。岸田監督が求める全員野球での再浮上へ、ラオウのパワーも不可欠だ。(長田 亨)

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