◆JERA セ・リーグ 巨人4―7DeNA(2日・東京ドーム)

 今の巨人は、よそがどうこう言う前に、まずは勝ち続けなアカン。その上で阪神が負けるのを待つって状況よね。

それが積み重なったのがメークドラマやレジェンドってわけや。

 ただ、勢いに乗ったとしても、ここまで散々苦しんできた得点力が急に上がるわけやない。だからムダな点は絶対に与えないこと、つまりしっかり守ることやね。この試合はそれができんかった。初回の宮崎の内野安打。記録はヒットなんやけど、あれは泉口やったら、しっかりアウトにして制球に苦しんでいたグリフィンを救ってほしかった。二遊間の深い位置やったし、ちょっと焦ったかな。でも宮崎の足を考えればそこまで慌てる必要もなかったよね。これから迎えるシーズン終盤は一つのミスが失点というだけにとどまらず、試合を重く苦しくしちゃう。

 試合前の練習に顔を出したら(岡本)和真がいい感じで守って打っていた。ちょっと話したら「あとは試合勘だけです」って表情も明るかったな。待ってたよ。

ただ、これ以上離されたらさすがにキツい。もう起こってしまったことは仕方ないから、ワンプレーが命取りになることを肝に銘じて、何としても3タテを食らうことだけは阻止してほしいよ。(スポーツ報知評論家・村田 真一)

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