夏の甲子園組み合わせ抽選会 第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われた。初出場の聖隷クリストファー(静岡)は、第5日(9日)の第2試合で明秀学園日立(茨城)と対戦することが決まった。

上村敏正監督(68)は浜松商3年時の1975年夏の甲子園初戦で同じ茨城県勢の竜ケ崎一に勝利。静岡県勢の大会通算90勝達成へ吉兆となりそうだ。

 上村監督は、明秀学園日立について「粘っこい野球をする」と印象を語った。巨人の坂本勇人、増田陸らを育て、光星学院(青森、現・八戸学院光星)では2000年夏に4強入りするなど、春夏通算で甲子園12勝を挙げている金沢成奉監督(58)とは面識があるという。聖隷の監督に就任した17年からコロナが猛威を振るう前までは、練習試合を重ねていた。

 茨城県勢との初戦は、縁起がいい。浜松商3年時に夏の甲子園1回戦で竜ケ崎一と対戦し、8―4で勝利。1―1の6回に左翼フェンス直撃の決勝二塁打を放っている。9日の試合に勝てば、昭和・平成・令和の3元号で白星を挙げた史上3人目の監督となる。この1勝は県勢にとっても、夏通算90勝目の節目。ただ、聖隷ナインにとっては初聖地だけに「思い切ってやろうよと思ってもらいたい」と背中を押す。

 抽選会前に甲子園での練習が午前9時から15分間行われ、掛川西の監督だった2009年センバツ以来16年ぶりに戻った聖地でノックバットを握った。

現在は自身でノックすることはほとんどなく、貴重な光景。元気いっぱいの指揮官の下、選手が全力を尽くす。

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