夏の甲子園組み合わせ抽選会 第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われた。初出場の聖隷クリストファー(静岡)は、第5日(9日)の第2試合で明秀学園日立(茨城)と対戦することが決まった。
上村監督は、明秀学園日立について「粘っこい野球をする」と印象を語った。巨人の坂本勇人、増田陸らを育て、光星学院(青森、現・八戸学院光星)では2000年夏に4強入りするなど、春夏通算で甲子園12勝を挙げている金沢成奉監督(58)とは面識があるという。聖隷の監督に就任した17年からコロナが猛威を振るう前までは、練習試合を重ねていた。
茨城県勢との初戦は、縁起がいい。浜松商3年時に夏の甲子園1回戦で竜ケ崎一と対戦し、8―4で勝利。1―1の6回に左翼フェンス直撃の決勝二塁打を放っている。9日の試合に勝てば、昭和・平成・令和の3元号で白星を挙げた史上3人目の監督となる。この1勝は県勢にとっても、夏通算90勝目の節目。ただ、聖隷ナインにとっては初聖地だけに「思い切ってやろうよと思ってもらいたい」と背中を押す。
抽選会前に甲子園での練習が午前9時から15分間行われ、掛川西の監督だった2009年センバツ以来16年ぶりに戻った聖地でノックバットを握った。