◆米大リーグ レイズ―ドジャース(3日、米フロリダ州タンパ=スタインブレナー・フィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が3日(日本時間4日)、敵地・レイズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、両軍無得点の5回2死二塁で迎えた3打席目はカウント2ボールから申告敬遠となった。打席に入った際には、場内から大歓声で敵地ファンもスマートフォンを向けるほどの人気だったが、敬遠が申告されると、敵地場内が大ブーイングに包まれた。

 7戦ぶりの1番起用で、初回先頭の1打席目は四球を選んだ。3回1死で迎えた2打席目は外角高めのスライダーに手を出すもバットが空を切り、空振り三振。直近5戦で計11三振となった。

 前日2日(同3日)の敵地・レイズ戦では「2番・DH」で先発出場し、4打数1安打ながら3三振。チーム111試合で135三振は、自己ワーストとなる21年の189三振を上回る年197三振ペースとなっていた。チームも三振が急増しており、前カードからの5戦では1試合平均「12・2」の計61三振。ロバーツ監督も「ここ2~4週間くらいで顕著。とにかく、バットに当てて、何かを起こさないと。改善が必要」と苦言を呈していた。

 この日は、試合前にロバーツ監督が取材に応じ、7戦ぶりに1番を託した大谷について、「彼は危険な存在です。本塁打を打たなくても、一塁に出て盗塁できる。そして彼は、ピッチャーや守備陣に多大な注意とプレッシャーを与えます。

彼に9回のうちに1打席でも多く回ってくる可能性があるのは大きな価値があります」と期待を込めていた。

 今年はハリケーン被害を受けたレイズ本拠地に代わり、ヤンキースのキャンプ地「スタインブレナー・フィールド」で行われている。この日が3連戦の3戦目で、“ラストチャンス”なだけに、メジャー通算32球場目弾(東京Dなどを含む)を狙う。

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