第107回全国高校野球選手権大会(5日から18日間)の開会式リハーサルが4日甲子園で行われ、報道陣向けに大会期間の暑さ対策について説明が行われた。
2023年の第105回大会から導入された暑さ対策に特化した時間「クーリングタイム」は今大会も実施される。
過去2大会は5回終了時に10分間設けられていたが、今大会から「試合の流れが切れる」「休みすぎて逆につらい」と過去2年の出場校の声を参考にして8分に短縮された。これまで冷房の効いたベンチ裏で5分間の休憩、ベンチで2分間の休憩、試合再開に向けた準備で3分の計10分が設けられていたが、今大会からはベンチ内休憩の2分がカットされた。
クーリングタイムを監修する一般社団法人「アスリートケア」理事で理学療法士の堀口幸二さんは「理学療法士が常時12~15名体制で選手をバックアップする」と明かし、「内蔵を冷やして体を深部から冷却することが大事」と、試合前とクーリングタイムに選手が飲むアイスラリー(シャーベット状のドリンク)を、新たに序盤(2、3回)の自チーム攻撃時と終盤(7、8回)の同攻撃時にもとることが決まったと明かした。
また101回大会から設置されている両アルプススタンド内の応援団向け休憩室には、飲料やタブレットだけでなく今年からアイスラリー専用の冷蔵庫を設置。これらは全て無料で提供され「体調が悪く前に来て」とチラシを配布して案内を強化する方針だ。
今大会からは2部制の拡大、試合前ノックを選択制にするなど引き続き酷暑対策を行った日本高野連。十分に備えた上で今大会の運営を行う。