巨人軍前監督で、オーナー付特別顧問の原辰徳氏(67)が4日、セ・リーグが27年からDH制を導入することを歓迎した。「魅力ある野球界、プロスポーツ界への発展のために、いいルールをつくってもらえたらと思います」と話した。
原氏は19年から23年まで巨人の指揮を執った第3次政権下で、幾度もセ・リーグや高校野球でのDH制導入を提言していた。その根幹にあるのは「(高校年代では)レギュラーポジションが一つ増え、教育的な側面もある」という野球界の裾野拡大だ。プロ野球でも、1975年から導入しているパ・リーグ球団は完投能力にたけたパワーピッチャーが多く、それを打ち崩すために打者強化にも効果があると警鐘を鳴らしていた。
「WBCも制し、日本の強さは証明している。世界を含めて野球界のリーダーであってほしい」と話した原氏。切れ目のない打線で多くの点が入るスリリングな野球を期待した。