巨人・田中将大投手(36)が日米通算199勝目を目指し、7日のヤクルト戦(東京D)で先発する。6日は本拠地で最終調整。

5月1日の広島戦(東京D)以来、3か月ぶりの1軍マウンドに向け「かなり久しぶりになるけど、チームは今9連戦中。一つでもアウトを多く取れるよう、しっかり頑張るだけ」と腕をまくった。

 登板前日にテレビカメラ6台、報道陣30人以上に囲まれる注目度の高さ。ファンの思いも感じており、「期待をかけていただけるのはやはりうれしいし、応援してくださる方々に対してグラウンドで結果を出すことができれば」と誓った。狙うは4月3日の中日戦(バンテリンD)以来となる今季2勝目と本拠地初勝利。直近2戦は3回までに降板しただけに、「全部が足りないから降格になった。フォーム、考え方、いろんな部分を見つめ直して調整してきた」と2軍での3か月を振り返った。

 頭は冷静にツバメ打線へ立ち向かう。「資料も見てますし(第1戦の戸郷)翔征の時も見てイメージすることはできるので。いいプランを持って上がることができれば」。ヤクルトの主砲・村上の存在については「どういう打者か僕が説明しなくていい」と力を認めた上で、「ポイントになるのは間違いない。打線をつなげない、線にしないことが大事」と闘志を燃やした。

 百戦錬磨のベテランも、先を見ず一人ひとりを打ち取る意識で臨む。「先発としては長いイニングを投げることが一番ですけど、一人一人、一球一球しっかり投げていかないと。そんな先のことも考えられないので。リードした形で頼もしいリリーフ陣にこのバトンを渡すことができれば一番」。8月に月別最多22勝を挙げてきた夏男。楽天時代の23年6月26日ソフトバンク戦以来、773日ぶりの東京D勝利を目指して腕を振る。(堀内 啓太)

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