◆米大リーグ ドジャース―カージナルス(6日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が6日(日本時間7日)、本拠地・カージナルス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、23年9月の右肘手術などから復帰後、今季8度目の先発マウンドに上がり、予定していた今季最長4回で54球を投げて、2安打1失点8奪三振だった。最速は101・1マイル(約162・7キロ)だった。

 初回先頭ドノバンには左翼フェンス際の大飛球を放たれたが、これを左翼コールがフェンスに激突しながら好捕。大谷も両手を大きく上げて味方の好守をたたえた。続くヘレラは中飛に抑えると、続く3番・バールソンは99・7マイル(約160キロ)の直球で見逃し三振に斬り、ガッツポーズを見せた。

 2回は先頭の4番・ヌートバーとの「侍ジャパン対決」。カウント1―2と早々に追い込むと、99・4マイル(約160キロ)の外角直球で空振り三振を奪った。これで昨年からヌートバーには4打席連続三振となった。大谷は後続もウィンを左飛、ゴーマンを空振り三振に仕留め、上々の立ち上がりを見せた。

 3回は先頭ウォーカーの二飛を二塁ロハスが太陽と重なって落球し、不運なヒット。後続には101・1マイル(約162・7キロ)を計測するなど、ギアを上げて空振り三振を奪うと、続くスコットは二ゴロ。だが、2死三塁からドノバンにセーフティー適時内野安打で失点した。

 4回は先頭バールソンを空振り三振、1死で迎えたヌートバーも外角低めスライダーで再び空振り三振。さらに5番ウィンも外角低めのスライダーで3者連続の空振り三振を奪った。

 前回7月30日(同31日)の敵地・レッズ戦では今季7度目の登板も「初回から感じていた。何とかだましだましだった。最後はなかなか難しかった」と、今季最長となる4回途中に「右でん部のけいれん」で緊急降板。打撃では降板後も出場を続け、大事には至らなかった。

 打者としては、前日のカージナルス2戦目では、初回先頭の右前二塁打で先制の口火を切り、チーム35試合ぶりの2桁得点での快勝に導いた。今季ワーストに並ぶ46打席連続ノーアーチとなったが、4打数2安打3得点1盗塁で、通算1000安打に王手。この日は1点を追う3回1死二塁の2打席目に左中間へ39号2ランを放って6試合連続安打で、メジャー通算1000安打を達成した。日本人ではイチロー、松井秀喜に次いで史上3人目の快挙となった。

 この日は自身の名前が刻印された昨季世界一のチャンピオンリングが来場者に配布されていた。

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