◆JERAセ・リーグ 阪神1―3ヤクルト=延長12回=(8日・京セラドーム大阪)

 阪神・佐藤輝が、虎党が待つ右翼席に向かって節目のアーチを描いた。0―0の4回2死で高梨のフォークを豪快に振り抜き、先制ソロを放った。

球団では10年ブラゼル以来、日本人選手に限れば82年の掛布雅之以来43年ぶりとなる両リーグ最速の30号。今季3度目の2試合連発だ。「30号は一つの目標だったのでうれしいです」とかみしめた。

 この日は新イベント「TIGERS B―LUCK DYNAMITE SERIES」を開催。「ダイナマイト打線」と呼ばれた大阪タイガース時代の48、49年の黒ユニホームをほうふつとさせる戦闘服を着用した。当時の4番は初代ミスタータイガース・藤村富美男。伝統を継ぐ令和の4番は進化の道を突き進む。

 チームは延長12回の末に敗れて後半戦初の連敗を喫し、マジックは31のまま。佐藤輝の一発は2試合連続で空砲となったが、藤川監督は「また明日」と前を向いた。(中野 雄太)

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