◆米大リーグ オリオールズ3―2アスレチックス(8日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズの菅野智之投手(35)が8日(日本時間9日)、本拠地・アスレチックス戦に先発し、7回を投げて5安打1失点(自責1)で今季9勝目を挙げた。初回に味方打線に3点の援護をもらった菅野は5回に犠飛で1点を許すも要所を抑えて、球数91球で7回を投げ切り、今季9度目のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成。
―登板を振り返って。
「前回(6月8日のアスレチックス戦)打たれたボールはハッキリしていたので。今日はスプリットが効果的に使えたと思う。いろんなコマンドが最近機能しているのが、結果につながったと思います。アドリー(捕手のラッチマン)の復帰がすごく大きい。うまくリードしていくれているし、最近、ピッチングが線になってきている。サインで首を振ることはあるんですけど、その次のサインは自分が思ったサインを出してくれる。改めてキャッチャーとのコミュニケーションが大事だと思います」
―3回のピンチを無失点で抑えた。
「ダブルプレーがうまく取れたし、粘り強く外角低めにボールを集めることができたので、いい結果になったと思います」
―スプリットについて。
「自分の中で2種類投げ分けていて、カウントを取りにいくボールは速めに90マイル(約144・8キロ)くらいになっている。
―注目のルーキー・カーツとの対戦。
「オールスターの前は、左打者のインサイドを攻め切れなかったというか、うまくそこに配球できていなかった。第1打席、2ストライクからインコース高めに直球を投げて、ちょっと嫌な反応を見せていた。同じ軌道からツーシーム(で見逃し三振)。あのボールが気になって、(第2打席も)最後スライダーで見逃し(三振)が取れたと思う。ああいうピッチングができてくると、かなり自分の土俵で戦いやすくなるなってのは感じます」
―味方守備にもいい循環が見えた。
「そうですね。一塁ファウルフライもうまく捕ってくれたし、外野手もすごく攻撃的な守備を見せてくれたので、勇気づけられました」
―勝ち星にこだわらないと言うが、2ケタ勝利が見えている。
「うれしいです。それだけ、責任イニングを投げられてるっていう証拠でもあるんで。こだわりはないっていうとウソになっちゃいますけど、チームが勝てているというところにこだわって、早くというか、通過点ではありますけど、今日みたいなピッチングができると勝てると思います」
―球種がバレている心配はもうないか。
「心配していないですし、フレンチ(投手コーチ)がよく見てくれているので、今は大丈夫だと思います」