◆米大リーグ ドジャース―ブルージェイズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 現役3位の通算217勝を誇るドジャースのC・カーショー投手(37)が8日(日本時間9日)、本拠地・ブルージェイズ戦に先発し、6回7安打1失点4Kと粘投。今季6勝、通算218勝目の権利を持って降板した。

 7月2日(同3日)の本拠地・Wソックス戦で史上20人目の通算3000奪三振を達成したカーショーは初回。1番・シュナイダーを85・4マイル(約137・4キロ)スライダーで空振り三振。3番・ゲレロはスライダーで見逃し三振と抜群の立ち上がりを見せた。2回は1死三塁からバーガーに先制の右前適時打を許したが、なおも1死満塁のピンチではストローの打球を遊撃・ベッツがダイレクトで好捕(遊直)。二塁走者が戻りきれず、併殺で追加点は与えなかった。

 3回も1死二塁からゲレロを空振り三振に斬るなど以降も走者を出しながら粘りの投球。すると、ドジャースは5回に不振のベッツに12号逆転2ランが飛び出し、カーショーを援護した。レジェンド左腕は6回、先頭・ゲレロを四球で歩かせるも続くビシェットを遊ゴロ併殺。熟練の投球術で74球を投げ切った。

 一方、ブルージェイズ先発は現役2位の通算218勝を誇るM・シャーザー投手(41)。初回は2死満塁から6番のT・ヘルナンデスを空振り三振でピンチ脱出。5回にベッツに被弾したが、6回6安打2失点5Kとさすがの投球で貫禄を示した。

 2人はともにメジャー18年目で過去に3度のサイ・ヤング賞を受賞。21年にはド軍でチームメートだった。そろって将来の殿堂入りが確実視されており、この日で通算奪三振はカーショーが「3014」、シャーザーが「3456」となった。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、ルーキーの時に対戦し、通算3000奪三振以上を記録して再び投げ合うのは史上初のことだった。

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