◆JERAセ・リーグ 中日2―0広島(9日・バンテリンドーム)
中日の高橋宏斗投手が、8回4安打無失点と快投し、“23歳初白星”となる5勝目をマークした。広島戦6連勝とし、好相性ぶりを見せつけた。
最速155キロの直球とスプリットを中心に、6回まで散発2安打と好投。一度も三塁を踏ませなかった。
ピンチでも冷静だった。2―0の7回。1死から、秋山の打ち損じた打球を自ら捕球するも、一塁への送球がそれて内野安打とした。前川に中前打で続かれると、モンテロを歩かせて、なおも満塁。だが、ここからギアを上げた。矢野を一ゴロに打ち取り、本塁でアウトを取ると、最後は代打・小園を二ゴロに抑えて、ガッツポーズ。得点を許さなかった。
登板前日には「(2週連続の対戦で)どういう球を投げてくるとか、抑え方をしてくるのか、相手も分かってると思う。それ(相手の対策)を上回るいい準備をして、試合に入りたい」と話していた右腕。8回にも155キロを計測するなど、最後まで球威を落とすことなく、今季最多の132球を投げきった。
チームは、前日8日の同戦で9回に追いつくも、延長戦の末に敗戦。悪い流れを断ち切るエースの好投で、連敗を阻止した。