◆第107回全国高校野球選手権大会第5日 ▽1回戦 青藍泰斗―佐賀北(9日・甲子園)

 甲子園が温かい拍手に包まれた。2回一死一塁、佐賀北の一塁手・宮崎淳多(3年)が緩く上がった打球を追いかけた。

白球から目を切らず、一塁側カメラ席へ飛び込み捕球し、笑顔。エース・稲富理人(3年)が続く打者を遊ゴロに仕留め、この回を無失点に抑えた。

 主将の気迫がチームを勢いづけた。2回裏、2死満塁の好機を作り出すと、2番・山下泰槻(2年)が死球を受け、押し出しで同点。続く3回には先頭の宮崎が死球で出塁し、犠打と暴投で一死三塁。片渕絢心(3年)が勝ち越し左前打を放った。なおも二死一、二塁で松尾拓実(3年)が中前適時打を放ち、1点を追加した。

 全国制覇を成し遂げた2007年生まれの「がばい旋風」世代が、観客の熱視線を浴びている。

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