「38」を最長の13年間つけ、この番号を代表するのはV9時代の5番打者・末次民夫(74年から利光)だ。

 71年の阪急との日本シリーズ第4戦で満塁弾を放つなど19打数7安打、シリーズ新記録の7打点でMVPをゲット。

翌72年の阪急とのシリーズでも19打数7安打、6打点で技能賞。73年、南海とのシリーズでも21打数8安打3打点で、71年に続く2度目の打撃賞と、大舞台でめっぽう強い打撃を披露した。

 「シリーズのような大舞台は、集中力が高まるから好きだった。ONのあとの5番を打つのは大変。2人を走者に置いて打てない時のがっかりしたムード。そういう場面ばかりだから、結構シーズン中は精神的にしんどいことも多かった。その点、シリーズのような短期決戦は集中して、思い切りいけるから良かった」と昨年のスポーツ報知の「G九十年かく語りき」で回想している。

編集部おすすめ