◆JERAセ・リーグ 阪神6―2ヤクルト(9日・京セラドーム大阪)
四国IL・高知の永井理大統括本部長(41)が、セ・リーグ記録に並ぶ38試合連続無失点を達成した阪神・石井大智投手(28)へ、祝福のメッセージを送った。まだダイヤの原石だった右腕の高知入団に携わり、成長を見守ってきた永井氏。
石井くん、おめでとう。雲の上の存在になってしまいましたね。正直、ここまでの選手になるとは思っていませでした。すごいとしか言いようがありません。
石井くんを初めて見たのは、広島で実施したトライアウトでした。まず高専の野球部という経歴を見て、面白い選手だなと思いました。短距離走とブルペン投球を見ましたが、身体能力が高い。飛び抜けてすごい能力を感じたわけではなかったですけど、足が速くて体もしっかりしていて、伸びしろがある。一緒に視察した駒田監督(現巨人3軍監督)とも話し合い、約10人の参加者の中で、唯一の合格者と決めました。
印象的だったのは群を抜く練習量です。当時は指導者に指示されて「やらされる」練習をやっていた選手もいましたが、石井くんは「そろそろ休んだら?」とこちらが止めない限り、やり続ける。
同じ高知ファイティングドッグス出身の藤川監督のもとで、藤川監督の現役時代に並ぶリーグ記録の38試合連続無失点。我々にとってはすごく励みになりますし、プロ野球を目指す全ての野球人の夢や希望になっていると思います。これからも、そういう存在であり続けてほしいですね。WBCに出る姿も見たいです。(永井 理大)
◆永井 理大(ながい・みちひろ)1984年7月23日、広島県生まれ。41歳。基町高、愛媛大を経て12年に高知ファイティングドッグス入社。19年から統括本部長。