◆テニス ▽シンシナティ・オープン(9日、米オハイオ州シンシナティ)

 女子シングルス2回戦が行われ、世界ランキング94位の伊藤あおい(SBCメディカルグループ)が、2021年全仏準Vで、今年の全豪、ウィンブルドン8強の同33位、ロシア出身のアナスタシア・パブリュチェンコワを6-1、4-6、6-4のフルセットで破った。

 この勝利で、伊藤は、世界ランキングのポイントで、3回戦進出で65点、予選勝者として30点の計95点を獲得。

18日に発表される最新世界ランキングで、現在の94位から、自己最高の80位台に躍進することが濃厚となった。現在89位の内島萌夏(安藤証券)が、今大会で1回戦敗退に終わったため、最新世界ランクでは伊藤が内島を抜いて、大坂なおみ(フリー)に次いで、日本のNO2に浮上することが確定的となった。

 伊藤は、先週のナショナルバンク・オープン(カナダ・モントリオール)2回戦でも、同9位で2024年全仏、ウィンブルドン準優勝のジャスミン・パオリーニ(イタリア)を破る金星を挙げていた。

 棒立ちで、筋トレ嫌いのひょろっとした体型から、ペースのない球と、時折のカウンターで戸惑わせる。自身がつけたプレーの名前が「へにょへにょテニス」。じわじわと、わなに誘い込む真骨頂で、並み居る強豪のメンタルをへし折り続けている。

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