◆プロボクシング▽フェザー級(57・1キロ以下)6回戦 〇川村志樹(判定2―1)三尾翔●(11日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 漁師とプロボクサーを両立する川村志樹(28)=MR=が、A級(8回戦以上)入りを決めた。三尾翔(27)=グリーンツダ=とのフェザー級6回戦で、初回から打撃戦を展開。

互いに鼻血を出す死闘を2―1の判定で制し「勝てて良かった。バチバチ打ち合うつもりでした」と笑った。ハラダジムから移籍初戦で、B級(6回戦)2勝目。11月の次戦でA級デビューが決まった。

 祖父の代から続く漁師一家。船で早朝4時に父親らと大阪・淡輪(たんのわ)港を出発し、シラスやタイのほか、夏はハモ、冬はマナガツオなどを収穫する。22歳の時「刺激が欲しい」と、趣味の域を出なかったボクシングを本格化。海から昼ごろに帰宅すると、ロードワーク、昼食、昼寝、夕方からジムワークという日々だ。

 漁とボクシング。「どちらも本業です」と言い切る。「来年、日本ランクに入りたい。最終目標は世界チャンピオン」と、リング上でも“でっかい魚”を狙う。

(田村 龍一)

 ◆川村 志樹(かわむら・しき)1997年7月20日、大阪・泉南郡生まれ。28歳。淡輪小4年時から地元のアマチュアジムでボクシングを始める。22年11月、ハラダジムでプロデビュー。通算成績は6勝(2KO)3敗。身長171センチの右ボクサーファイター。家族は祖父母、両親、姉、妹。

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