◆第61回札幌記念・G2(8月17日、札幌競馬場・芝2000メートル)

 サマー2000シリーズ第4戦、第61回札幌記念・G2(17日、札幌)でヴェローチェエラがサマー2000王者に“当確ランプ”をともす。コースレコードで制した函館記念と当レースを連勝すれば、ともに函館開催だった13年トウケイヘイロー以来、3頭目。

同シリーズ争いでも22ポイントとなり、他馬を大きくリードする。「前回より良くなっている」と北村助手は好仕上がりを伝えた。

 言葉通り、1週前追い切りが抜群の気配だった。6日は函館・芝コースで佐々木が騎乗し、リアライズオーラム(3歳1勝クラス)と併せ馬。3馬身ほど追走し、直線は内からパワフルな伸び脚。首差ほど遅れたが、追走してのもので推進力あふれる走りは問題なしを印象づけた。

 引き続き手綱を執る鞍上は「函館記念より調子がいいと思う。2週前の段階で(前回より)雰囲気が良かった」と好調を実感。「函館より札幌の方がパフォーマンスも上がると思う」とコース替わりも歓迎した。手応えを深める21歳は現在、全国リーディング8位で先週のエルムS、CBC賞と2日連続の重賞Vで勢い付いている。

 2か月半ぶりで仕上がり途上だった前走で、37年ぶりにサッカーボーイのコースレコードを0秒2更新する1分57秒6。さらなる上昇カーブを描いているのだから、今回も好勝負は必至だ。

秋のG1戦線の主役へ。リアルスティール産駒が北の大地から名乗りを上げる。(戸田 和彦)

編集部おすすめ