◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(10日、Gメッセ群馬)観衆2053人(札止め)

 新日本プロレスは10日、群馬・高崎市のGメッセ群馬で「G1 CLIMAX 35」Aブロック公式戦最終戦を行った。

 大会前までの時点で10点(5勝3敗)で上村優也とEVILが首位タイ。

そのあとを8点(4勝4敗)で棚橋弘至、ボルチン・オレッグ、辻陽太、大岩陵平、カラム・ニューマン、デビッド・フィンレーの6人が追いかける混戦状態となっていた。

 セミファイナルで勝ち点10の「H.O.T」EVILと8点の棚橋が対戦した。前哨戦となった8・8横浜のタッグマッチで試合後に歴史的な握手を交わし「今までのことは抜きにして、正々堂々勝負しようじゃねえか。俺の闘魂、見せてやるよ」と改心を宣言したEVILは、セコンドも帯同せず言葉通り伝統的なグラウンドレスリングでクリーンファイトを展開した。

 ところが、棚橋のハイフライフローをEVILがかわすとディック東郷とドン・ファレが突入。さらにEVILは白い粉を棚橋に見舞うと、東郷、ファレが加勢しやりたい放題。改心は真っ赤なウソだったことを露呈し最後はEVILで棚橋を沈めた。

 バックステージでEVILは「オイ棚橋よ、テメー、のるかそるかで大失敗したな!ハッハッハー!それがよ、お前の人生だ。オイ、『G1』で勝つってことが甘くないってことを肝に銘じておけよ!わかったか、よく覚えとけ!ハッハッハー!」と高笑いし去って行った。

 さらに他の試合の結果によりAブロック首位通過が決定。8・16有明アリーナから始まる決勝トーナメント進出をもぎ取った。

 ◆8・10群馬全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

○石森太二、ドリラ・モロニー(7分26秒 Bone Lock)永井大貴●、鷹木信悟

 ▼第2試合 20分1本勝負

○ハートリー・ジャクソン、ザック・セイバーJr.(7分30秒 デスバレーボム→体固め)嘉藤匠馬●、YOSHI―HASHI

 ▼第3試合 20分1本勝負

ジェイコブ・オースティン・ヤング、○グレート―O―カーン(7分30秒 オーカーン流大空スバル式羊殺し)村島克哉●、海野翔太

 ▼第4試合 20分1本勝負

金丸義信、○成田蓮(6分25秒 クロス式膝十字固め)ロッキー・ロメロ●、KONOSUKE TAKESHITA

 ▼第5試合 『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦 30分1本勝負

○ボルチン・オレッグ(5勝4敗=10点)(12分14秒 カミカゼ→体固め)タイチ(3勝6敗=6点)●

 ▼第6試合 同30分1本勝負

○SANADA(4勝5敗=8点)(10分26秒 体固め)大岩陵平(4勝5敗=8点)●

 ▼第7試合 同30分1本勝負

○辻陽太(5勝4敗=10点)(11分17秒 セブンティークロス→片エビ固め)カラム・ニューマン(4勝5敗=8点)●

 ▼第8試合 同30分1本勝負

○“キング・オブ・ダークネス”EVIL(6勝3敗=12点)(12分50秒 EVIL→片エビ固め)棚橋弘至(4勝5敗=8点)●

 ▼第9試合 同30分1本勝負

○デビッド・フィンレー(5勝4敗=10点)(23分01秒 オーバーキル→体固め)上村優也(5勝4敗=10点)●

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