NHKは23日、女優・今田美桜が主演する連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜・前8時)の撮影が、22日に東京・渋谷の同局でクランクアップしたことを報告した。

 柳井のぶ役の今田、のぶの夫・柳井嵩役の北村匠海は、昨年9月に高知県でクランクイン。

約1年に及ぶ長丁場の撮影を完走した。

 今田は「撮影が始まってからの1年間、たくさんの人が支えてくれたんだなと、今、改めて思います。楽しいこともたくさんありましたが、苦しくて悩むこともあり『何者にもなれない』という、のぶの言葉が心に刺さって自分に問いかけることもありました。振り返ると、すごく笑った記憶と、あとは泣いた記憶と、全部がいとおしくて、のぶを演じられて本当に良かったと心から思います」と感慨に浸った。

 二人三脚で歩んだ北村について「嵩が北村匠海さんで本当に良かったです。たくさん救われました。ありがとう」と感謝。「こんなにもステキな皆さんと一緒に『あんぱん』を作れたことは、私の一生の財産です。幸せです。ありがとうございました」とかみ締めた。

 朝ドラ初出演の北村は「正直悩むこともありましたが、とにかく素晴らしい現場でした。シーンの一つ一つの撮影に熱量があって、だからこそ僕も一緒に話し合いながら作ることができたと思います」。

今田について「今田さんと僕が夫婦の役で朝ドラと関わるのは、最初で最後かもしれないとずっと感じていました。その作品が『あんぱん』で本当に良かったです。僕は休憩時間も楽屋には戻らず前室にいたのですが、気づけば、のぶもそうでした。横にいるといろんなことを感じられる瞬間が多くて、嵩として、北村として、のぶを支えることが僕の責務だと思っていました。本当に最後までよく走りきったと思います。今田さん以外ののぶは考えられません」と重圧をはねのけ、演じきった今田の頑張りをたたえた。

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