落語家の立川志らくが23日、東京・三鷹市芸術文化センター星のホールで独演会を開催し、7月26日以来約1か月ぶりの仕事復帰を果たした。座布団ではなく椅子に座って、高座に上がった。

 歩いて登場し、約270人の満員の観客から拍手を浴びた志らくは「今リハビリ中。ついこないだまで入院していた。まだ退院して10日ちょっとぐらい。おそらく座布団に座っても支障はないんですが、ずーっと1か月ぐらい休んでいて今日が復帰第1弾、今年で40周年記念なんですがこんなに長く(仕事を)休んだのは初めてで、若干緊張しております」と笑顔を見せた。

 志らくは6月22日、自身のX(旧ツイッター)で歩行不能になったことを報告。7月26日に「以前から痛めておりました坐骨神経。座布団に座る事が出来ず全て椅子に座っての落語。しかしそれも難しくなり主治医と相談して容態が落ち着くまで暫(しばら)くお休みさせて頂きます」と坐骨神経痛の症状の悪化による当面の休養を発表。8月8日に退院を報告していた。

 正式な病名は「腰部脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)」だと明かした。

 リハビリ施設では「誰ひとり(志らくに)気がつかないんですよ。みんな自分のリハビリに集中してますから誰とも目が合わなかった」と話し、「だから、ひとりでマシンをこいだり、足にボールを挟んだりして頑張ってやってました」とエピソードを語った。

 現状については「背骨が曲がったところにボルトを入れた。私の背中には2本ボルトが入ってる。これは生涯取り出す必要がない」とし、「私が死んだときに骨揚げでボルトを拾い上げた弟子が次の志らくとなる」と笑いを誘った。

 9月いっぱいまでは椅子に座るスタイルで落語をやる予定だという。また、休養していたTBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜・午前10時25分)も「あさってから復帰する」とした。

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