直木賞作家の今村翔吾氏と、「告白」などのヒット作で知られる湊かなえ氏が23日、東京・お茶の水のワークプレイス「オチャノバ」でトークショー&サイン会を開催した。
今村氏が昨年5月、東京の神田神保町に設立したシェア型書店「ほんまる」の棚主限定イベント。
売れっ子作家の2人には、実は深い縁があった。今村氏は朝日新聞で2022年8月から楠木正成を主人公にした「人よ、花よ、」を執筆。通常は期間1年間で終わるのがパターンだった。だがこの日、実はこの前例を破って連載が長続きしたのは、湊氏が原因だったことが明らかになった。
今村氏の連載の後を受けたのが湊氏の「C線上のアリア」だった。湊氏が「実は私の方から朝日新聞の担当の方に、どうぞ!どうぞ!(今村さんの)連載を伸ばして下さって結構です」と自身の連載開始の後ろ倒しをお願いしたという。今村氏は「その際は助かりました! ありがとう御座いました!!」と感謝しきりだった。
そのほか2人は新しい文学賞やプライベートの話など、1時間しゃべりっぱなし。客席からは笑い声と大きな拍手が沸き起こっていた。