◆新潟記念追い切り(8月27日、美浦トレセン)

 サマー2000シリーズ最終戦、第61回新潟記念・G3(31日、新潟)の追い切りが27日、各地で行われた。メンバー唯一のG1馬ブレイディヴェーグは美浦・Wコースを単走でラスト1ハロン11秒1の鋭さ。

安田記念以来の始動戦へ絶好の仕上がりをアピールした。

 23年のエリザベス女王杯を制している実績最上位馬がさすがの脚力を見せつけた。美浦・Wコースに姿を見せたブレイディヴェーグは単走で6ハロン83秒7―11秒1。序盤はゆったりとしたペースで進んだが、走りが一変したのは4コーナー手前。ピッチが上がるにつれてかき込みがダイナミックになり、スピード感十分。躍動感のある走りで調教スタンド前を駆け抜けていった。

 見守った宮田調教師は「先週から一段階上がった感じはあります。しまいだけ軽く反応を見る感じでしたけど、最後に仕掛けると弾むような感じでした。見た目以上に時計も出ていたので、動ける態勢にあると思います」と具合の良さを感じ取る。

 ここまでの勝利は1800~2200メートル。昨秋のマイルCSからは1600メートルで3戦したが全て4着だった。指揮官は「左回りの1800、2000メートルというのは本来は大得意。

暑ささえなければベストの舞台」と新潟2000メートルの舞台には自信を持つが、夏の暑さを課題に挙げる。それでも同厩舎は7月以降に9勝と絶好調。「うちの厩舎は今年、夏の調子がいい。暑熱対策はうまくいっているし、あとはこの子自身が当日の暑さにどこまで耐えれるかですね」とブレイディの底力に期待する。

 今年から別定戦となって例年以上に強力なメンバーがそろったが、唯一のG1馬として迎え撃つ。「56キロで斤量面の優遇はありますし、秋に向けて反動なく、いい結果が出せればいいですね」。2つめのG1獲得を目指すトレーナーは、結果を求めている。(浅子 祐貴)

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