卓球「ノジマTリーグ」オフィシャルパートナーのスポーツ報知では月に1度、男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」をスタート。初回は女子の木下アビエル神奈川。

主将を務める女子団体で五輪2大会連続銀メダルの平野美宇(25)が、開幕前に参戦した中国超級リーグで受けた刺激や2季連続3度目の優勝への思いを語った。

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 昨季優勝のご褒美に、平野はチームメートとの韓国旅行でオフを満喫した。「みんなでサムギョプサルを食べたり、美容のお店にも行った。楽しくて、優勝した実感が湧いてきた。また(V旅行に)行きたい」。優勝の味を占め、今季の目標にチーム初の「二連覇」と迷いなく色紙に記した。

 課題はチーム力。昨季までは、中沢鋭前監督(45)を含めてJOCエリートアカデミー時代から知る選手が多かった。王子嘉樹監督(41)の新体制の今季は、牛嶋星羅(27)、元世界ランク1位の朱雨玲(マカオ)ら9人中4人が新加入。「人見知り」という平野だが「団体戦はチームワークも大切。自分から話しかけたい。シーズンの中で意思疎通できるチームにしたい」と積極的に歩み寄る。

 5月の世界卓球個人戦の女子シングルスは2回戦で敗退し、その後「落ち込んだ」という。その3日後。長年、師事していた中国人の張成氏を通じて超級リーグの深セン大学から連絡が来た。「1人足りないので『どう?』って。正直迷ったけど、こんな機会はないと思って」と意を決して、9年ぶり2度目の参戦を決めた。世界女王・孫穎莎とダブルスを初めて組む前日は「涙が出るほど緊張した」という。その時に、孫から「(愛称の)シャシャちゃんって呼んで。緊張しなくていい」と声をかけられ「『様』と呼ぶつもりだったけど、優しくてうれしかった」と意思疎通の大切さを学んだ。

 休日には深セン大学の同4位・曼らがマンゴーヨーグルトを買って部屋に届けてくれる。チームメートとの卓球が「本当に楽しかった」と原点を思い出した。

 神奈川はホームで2連勝し、ここまで2勝1敗の勝ち点7で2位。「強い選手がそろっているので、コミュニケーションを取って、いいチームにできるよう頑張ります」。

新たな刺激を胸に、平野がけん引する。(宮下 京香)

 〇…神奈川は今季から新たな試みとして「TikTok」を始めた。平野主将は「卓球はシニア層の方に多く見に来ていただいている。動画をよく見る若い方にもぜひ見に来てほしいなと思って」とファン層拡大に意欲。「例えば今後、(規定があるのは承知で)ベンチからなど、チームならではの画角で動画を届けられたら面白いと思う」とアイデアを披露した。

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